2017年ロータリー研究会レポート

By 国際ロータリー職員

2017年11月20~23日、グランドニッコー東京台場にて、第46回ロータリー研究会が行なわれました。国際ロータリー理事が毎年招集するこのイベントは、地区ガバナー、ガバナーエレクト、ガバナーノミニーをはじめとするロータリーリーダーを対象としています。日英同時通訳者として出席した筆者が研究会の様子をご紹介します。

研究会に先行する「ロータリー財団セミナー」

毎年の研究会はまず「ロータリー財団セミナー」で幕を開けます。今年は、ポール A. ネツェル財団管理委員長も出席し、財団の最新情報を紹介したほか、ポリオ基金にDDF(地区財団活動資金)を寄贈した地区への感謝状授与も行なわれました。今年の財団セミナーで特に興味深かったのは、グローバル補助金奨学生としてイギリスへ留学した学友、菅生零王さんによる発表IMG_7767でした。平和と紛争解決/予防を専門とする菅生さんが、ロータリーの奨学金のメリットや特徴、キャリア目標について、紛争解決に対する鋭い洞察を交えて発表しました。ロータリーが育成に力を入れている学友がこうしてロータリーとのつながりを保ち、世界平和のために大きく成長していく姿を目にすることができるのは、大変大きな励みとなりました。*本ブログページに菅生さんによる記事が後日アップされる予定です。

翌日には、メジャードナー午餐会、AKS入会式、付随会合(ガバナーエレクト研修セミナー、ガバナーノミニー研修セミナー、公益財団法人ロータリー日本財団理事会など)が行なわれました。RI研修リーダーが先導したGETSでは、9月の第1回分で扱われなかった主題(ポリオの撲滅とその課題、青少年育成と危機管理、実践的オンラインツールの活用)をカバー。オンラインツールについては日本事務局のクラブ・地区支援担当職員が分かりやすく説明したほか、国際協議会に向けた質疑応答もありました。

RI会長・財団管理委員長のスピーチでインスピレーションを

日本のロータリー研究会の素晴らしい点の一つは、毎年RI会長と財団管理委員長が出席することです。今年は、イアン H. S. ライズリー会長とポール A. ネツェル管理委員長が出席され、研究会第1日目の午後に基調講演が行われました。会長のスピーチはテーマを基にした「ロータリーに変化をもたらす」で、会長はスピーチの冒頭、ご自身のフェイスブックページ用に檀上から会場の様子をスマホでパチリ。スピーチでは、スウェーデンやオーストラリアのクラブによる実際の活動を例に出しながら、地元に根差したロータリアンだからこそできること、そのパワーに言及したほか、女性会員の入会や会長賞の達成に力を入れてほしいと、力強いメッセージを送りました。

ネツェル管理委員長は「ロータリー財団の新世紀に向けて」と題した基調講演で、管理委員会が最近承認した「恒久基金:2025年までに20億2500万ドル」の取り組みを紹介しただけでなく、ポリオ撲滅活動におけるゼロ症例維持の重要性に触れました。歴史へのカウントダウンが目前に迫っている今こそ、支援の勢い保たなければならないとし、スピーチの最後に紹介してくださったインドでの全国予防接種日での感動的なストーリーが、特に心に残っています:

「ガバナー時代にロータリアンのグループを引き連れてインドを訪れたときのこと。ある村で、脚の矯正手術を受けることとなったポリオ患者の9歳の男の子、パリーク君に出会いました。手術の日、私が病院のドアの近くに立っていると、地をはいながらパリーク君が近づいてきました。すると、私の靴先に口づけをしたのです。その後からやってきた両親も同じことをしました。驚いて一言も出ない私に対して現地のロータリアンは、『感謝の気持ちを精一杯表しているんです』と言いました。これは私のストーリーですが、同じようなストーリーが何百、何千とあります。そしてそれは、皆さんからのご支援が生み出しているのです」

焦点は「元気なクラブ」と「変化への対応」

2日間にわたる研究会では、各種報告やRI委員紹介、RI財務5カ年見通しなどのビジネス的な内容を扱った後で、3つのセッションとオープンフォーラム(会長、管理委員長、理事との質疑応答)が行なわれました。いずれのセッションでも共通して感じたフォーカスは、100周年を迎える日本のロータリーをどう元気にしていくか、クラブ運営の多様性をどのように高めていくか、活気あるクラブはどんな活動を行なっているかなど、「元気なクラブ」と「変化への対応」でした。各セッションの最後にはパネリストとの質疑応答が設けられ、フロアーから具体的な質問が多く寄せられました。

また、最終日にはオープンフォーラムの時間も設けられ、会長と管理委員長に直接質問を投げかけるチャンスもありました。環境保護を重視する会長の方針が今後も継承されるのか、国際大会の開催地はどのように選択されるのか、ポリオ撲滅に続く次の組織プロジェクト選択の有無と選択の基準、重点分野の1つに芸術を追加することについてなど、幅広い質問が上がり、非常に充実した時間となりました。

この他にも、1日目にはライズリー会長夫人がガバナーエレクト配偶者を対象とした会合を別IMG_7788途招集され、年明けに国際協議会に出向くエレクト配偶者の質問に答えました。2日目には、学友や若いリーダーとの交流がしたいというライズリー会長夫妻の要望に応え、米山記念奨学金学友とロータリー平和フェローを招いた懇談会が開催されました。

充実したこの4日間の会合に出席できたことに感謝するとともに、100周年に向けた日本のロータリーの力を感じることができました。招集者の斎藤直美RI理事、石黒慶一RI理事、研究会実行委員会の皆さまに心より御礼申し上げます。

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