ポリオとの闘いがほかの疾病にも大きな影響をもたらす5つの理由

By ダニエラ・ガルシア20080423_IN_004

ポリオは特に幼い子どもにも起こりうる生涯にわたる麻痺で、1955年にジョナス・ソーク博士がポリオワクチンを導入したときに予防可能になりました。ロータリーとGPEIのパートナー団体は、ポリオとの闘いを始めて以来、予防接種とポリオフリーをめざす活動を促進するシステムを開発してきました。このポリオとの闘いで築かれたインフラのおかげで、ポリオのない世界へと近づくことができます。

しかし、ほかの病気との闘いでも、このインフラが役立つことをご存じでしたか。

1.コールドチェーン

ポリオワクチンは冷やしておく必要があります。冷やさないと効能を失う危険があるからです。冷凍、冷蔵、保冷の機能をもつこのシステムは「コールドチェーン」と呼ばれ、ポリオワーカーが極端な暑さの中でもワクチンを貯蔵し、長距離輸送できるように開発されました。パキスタンでは現在、はしかの予防接種プログラムで同じ制度を利用しており、最近、寒冷チェーンの助けを借りて730万人以上の子どもたちにはしかの予防接種をするという目標を達成しました。

2.マイクロプランニング

都市部から離れた地域では、より多くの子どもにポリオの予防接種をする上でマイクロプランニングが重要となります。マイクロプランは、医療従事者が優先コミュニティを特定し、潜在的な障壁に対処し、有効な予防接種キャンペーンの計画を策定することを可能にします。ポリオワーカーは地域社会の詳細をできるだけ多く集め、子どもたち全員がワクチン接種を受けられるようにしています。この戦略は、インドでこの5年間、ポリオのない状態を保つのに役立っています。現在、インドのミワット地区では、はしかや風疹の予防接種率を高めるためにマイクロプランニングを使用しています。

3.サーベイランス

ポリオのサーベイランス(監視)システムは、ポリオの新しい症例を検出し、その発生場所と発生方法を決定するのに役立ちます。環境サーベイランスは、汚水またはその他の環境サンプル中のポリオウイルスの有無を調べるもので、急性弛緩性まひなどの症状がない場合に、ポリオ感染を確認するのに役立ちます。ナイジェリアのボノ州では現在、このシステムが黄色熱の症状がある人を見つけるために使われており、2018年に起きた黄熱病の発生で800万人の予防接種が行われた際に大きな力となりました。

4.ウイルス接触の追跡

ポリオは伝染病なので、ポリオワーカーは発症者による接触を追跡し、感染の可能性のある人と、その人と接触した人を調べます。このような追跡は、2014年にナイジェリアで起きたエボラ出血熱の封じ込めにおいて非常に重要な役割を担いました。リベリアの旅行者がエボラと診断されたときは、ナイジェリア当局が旅行者の連絡先をすばやく突き止め、隔離し、病気のさらなるまん延を阻止できました。

5.緊急オペレーションセンター

ポリオの活動で構築されたもう一つの重要なインフラは、緊急オペレーションセンターのネットワークです。これらのセンターは、医療従事者と政府関係者が協力し、より迅速で効果的な緊急対応をするための一元化された場所となります。ナイジェリアのラゴスにあるセンターは元来ポリオ対策のために設置されたもので、エボラ出血熱への迅速な対応でも役立ちました。これにより、エボラ発症の報告は19件のみとなり、3カ月以内に事態を収拾することができました。

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