どのようにロータリーで革新性を発揮するか?

By ジョン・ヒューコ(国際ロータリー事務総長、キエフ・ロータリークラブ会員)

革新性と柔軟性 ― この二つの言葉は、急変する環境に適応する組織について話をするとき、よく耳にする言葉です。ではロータリーにとって、これらは何を意味するのでしょうか。

GS2019IAspeechひと言でいえば、革新性と柔軟性は、ロータリーの未来を定義するものであり、「より大きなインパクトをもたらす」 「参加者の基盤を広げる」 「参加者の積極的なかかわりを促す」 「適応力を高める」という、ロータリーの新しい戦略計画の基本的な柱です。

ロータリーの成長とあらゆる層の入会促進に真剣に取り組むのであれば、革新が必要となります。

この革新は、さまざまな形で行われる必要があります。

まずは、ロータリーの変革という考えを受け入れることです。それは、好ましい変化という文化を醸成し、新たな現実や課題というニーズに適応することから始まります。

次に革新は、変革を起こすテクノロジーにも関連してきます。これは持続的革新と呼ぶことができ、つまり、既存会員のためのプロダクト一式を絶えず発展させることを意味します。

ロータリーでは、この持続的革新を促進するため、3つの新しいツールを用いています。ロータリーのラーニングセンターロータリークラブ・セントラル、そして改良されたオンラインの入会候補者情報プログラムです。これらのツールは既に利用が可能となっているほか、多くの新しいツールが作成段階にあります。これらのツールを一貫して使用していくことは、未来の成長戦略にとっての重要な土台となります。

そして、ロータリーでめざすべき3つ目の革新があります。それは破壊的イノベーションと呼ばれるものです。

ビジネスの世界においてそれはプロダクトまたはサービスに言及するもので、しばしばその初期設定においてとてもシンプルなものです。このようなプロダクトやサービスは、市場の底辺に根付き、そこから絶え間なく人気を得て、ついには大手の会社を追い抜くほどに拡大します。

世界で見られる一つの例が、自家用車による配車サービスを提供するUber(ウーバー)です。Uberは、顧客のニーズと、それに応えることを望む運転者を結び付ける方法を導入し、配車業界に大きな革新をもたらしました。

同じように、世界レベルでつながりと友情を築き、行動する機会を探している人たちが大勢いる今日、ロータリーは破壊的イノベーターとなれる位置づけにあります。

ロータリークラブが将来どのようになっているか、少し想像してみてください。例会のスケジュールや形式を変えることができたクラブを想像してみてください。

または、例会の出席要件を緩めることができるクラブ、複数の会員種類を設けることができるクラブ、現役ローターアクターをロータリークラブ入会に招くことのできるクラブ、そして、規則の順守という物差しではなく、地域発展とクラブの成長という目標の達成度を物差しとして考えるクラブを想像してみてください。

あまり深く想像力を働かせる必要はありません。このようなクラブは既に存在していますから。

ニュージーランドのNRGロータリークラブ(NGRは“Next Rotary Generation”の略)では、家族も気軽に参加でき、移動型の例会時間と例会場所を採用しています。出席は奨励されていますが、強制はされません。

アルバ・ロータリークラブでは、組織的に地元のローターアクトクラブとインターアクトクラブを活動に参加させるようにしています。これは、それらクラブのメンバーが円滑・自然にロータリークラブに入れるようにすることを目的としています。結果として、このロータリークラブでは、会員の半数が元ローターアクターです。

そして、パスポートクラブと呼ばれるクラブもあります。3年前、米国カリフォルニア州の第5180地区は、毎週の例会への参加に興味が湧かない、または会費を支払う余裕がない若い会員の関心を引くクラブモデルについて考えました。

そこで地区は、同州サクラメントに、会員20名のパスポートクラブを設立しました。そのクラブが例会を開くのは、なんと年にわずか6回のみで、オプションとして例会がない月に交流行事を開いています。そして、要件となっている6回の例会出席に加えて、パスポート会員は毎年、ロータリー財団に1,000ドルを寄付するか、ロータリークラブや地区内の非営利団体と一緒に少なくとも40時間の社会奉仕を行わなければなりません。

このクラブの会員数は、3年間で3倍にも増えました。

長期的で持続的な成長戦略とは、どこからともなく現れるものではありません。革新性と柔軟性に対するクラブの熱意、クラブの革新性と柔軟性を導くための献身、また、発展とともに生じる地域社会の特定ニーズに最善のかたちで応えていくための献身、さらに、ローターアクターの力をロータリーで取り入れていくための熱意が必要となります。

私たちに求められるのは、既成概念を抜け出し、新しい革新的なクラブモデルによるロータリーの成長をめざし、新しいアプローチを試みることです。

そうすれば、私たちはきっと、革新性、柔軟性、そして思慮に満ちた変化を通じて活路を切り開いていくことができるでしょう。

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世界中の次年度ガバナーが集った2019年国際協議会でも、革新性と柔軟性に関する講演が行われました。

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