ハイブリッドな新しいロータリークラブ

寄稿者:服部良男(愛知三州ロータリークラブ 新クラブアドバイザー)

Aichi Sanshu District Conference

初めて地区大会に参加した会員たち

2016年規定審議会でロータリークラブの柔軟性と多様性が認められ、日本でも各地でその賛否が論議されました。既存のクラブでは急激な変化や柔軟性への取り組みに対する抵抗も少なくありませんでしたが、当時ガバナーだった私は、ガバナー終了後、地区拡大委員長に就任して新しい試験的クラブの結成に挑むことにしました。

そして生まれたのが、「愛知三州ロータリークラブ」です。創立68年の歴史をもつスポンサークラブから新クラブアドバイザーとしてこのクラブに移籍した私は、一緒に活動しながら、新しいことを発見し、日々、魅力と将来性を感じています。まだ1年目のクラブですが、柔軟性のあるクラブづくりに実際に取り組んだ経験から当クラブについてご紹介したいと思います。

設立まで

まず、私が所属していた岡崎ロータリークラブで会員の高齢化の現状とその問題点を説明し、そのソリューションの一つとして、柔軟性がある試験的クラブの創設を提案し、クラブ理事会で決定してもらいました。

次に、創立会員を探すため、まず、スポンサークラブである岡崎ロータリークラブや地域のクラブの会員のうち、子弟や後継者がロータリアンでない会員を訪問しました。子弟や後継者が入会していない理由を聞いたところ、その答えの多くは、「若い後継者が忙しい」「まだ早い」「親子で一緒のクラブには所属したくない」といったものでした。このため、できるだけ若いうちにロータリークラブに入会し、ロータリーの理念を理解し、クラブ活動を通じてリーダーシップを身につけることが、本人にも家業やキャリアのためにも重要であることを伝えました。新しい試験的クラブの特徴を説明したところ、多くの友人ロータリアンから理解が得られました。

地域で活動している実業家や専門職従事者でロータリークラブ会員でない友人にも、子弟や後継者がリーダーシップを学び経験できるという新クラブの利点を説明しました。

それと同時に、地区内外のEクラブを訪問して、Eクラブの利点や課題は何かを聞き出しました。その結果、理事会や委員会などは実際に会員が集まって行うのが望ましいという洞察も得られました。

インターネットを利用したハイブリッド形式

こうして、多くの友人ロータリアンの協力もあり、2018年2月9日、岡崎ロータリークラブをスポンサークラブとする「愛知三州ロータリークラブ」を設立しました。会員30名で結成された当クラブは、従来型の例会とインターネットとを組み合わせたハイブリッドクラブです。

Skype

スカイプで例会に参加

会員は30代(9名)、40代(8名)、50代(9名)、60代以上(4名)と多世代にわたります。ロータリー経験者は、スポンサークラブから移籍した私を含めて3名。平均年齢は46歳と比較的若く、女性は4名、ローターアクト会長経験者も4名います。親や職場の上司がロータリアンである会員は10名です。

会費を安くするために、例会は学校の階段教室で月2回行います。開始時間は午後18時30分で、食事はありません。教室のインターネット環境と設備を利用し、スカイプでの例会出席を認めています。また、例会、卓話はビデオ収録し、アーカイブに保存していつでも閲覧できるようにしています。

また、当初から全員がMY Rotaryに登録しました。事務局はありますが、連絡や議事録の送付などはすべてインターネットで行っています。

柔軟性を取り入れたことのメリット

例会を学校の階段教室で食事なしで行っているため、会員の報告や卓話を集中して聴くことができ、若い会員たちからも多くの質問が出ます。まさに、例会が学びの場になっています。

スカイプを利用することで、忙しい会員も無理なく出席できます。ただし、完全なEクラブではなく、月2回、従来型の例会を行い、理事会や協議会も会場に集まって行うので、会員の連帯感を育むことに問題はありません。例会後の委員会等で食事を一緒にとることにより、親睦も生まれています。

地区行事やクラブの枠を超えた行事への参加者も多く、全会員がその参加報告をOffice 365(クラウドサービス)で共有しています。その結果、会員はロータリーについて素早く理解できています。また、出欠の確認はアプリを活用しています。

若さがもたらす力

卓話風景

愛知ロータリーEクラブ会員による卓話の風景

若い会員は奉仕活動への好奇心や興味があり、1年目で米山記念奨学生の受け入れや、社会奉仕活動への興味が湧いてきています。地域の外国人の子供たちを支援しているNPOや環境問題に取り組んでいるNPOなどの卓話も企画しています。

前述の通り、ローターアクト経験者が4名おり、地元ローターアクトクラブの課題を一緒に解決しようとしています。ローターアクトとの合同例会も行い、ローターアクター出身者の入会希望者も出てきています。

2年目からは、すでに数名の入会希望者があり、口コミで近隣ロータリークラブから会員の子弟を入れたいという連絡も入っています。会員増強と人道的奉仕活動に参加して、さらに、ロータリーを学び、実践していくことになるとワクワクしながら楽しんでいます。ぜひ、多くの地区で柔軟性を取り入れたクラブにチャレンジされたらいかがでしょうか。地区の活性化にもつながるでしょう。

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