奉仕をきっかけとしてロータリーの輪を広げる

By ジュリー・オーブリー(国際ロータリースタッフ)

ロータリーとは何ですか?Rotarians at work

「わかりません」

「駅前とかにある広場でしょ?」

「ああ、聞いたことあるよ。でも何をしてるのか知らない」

会員でない人にロータリーを知っているかと聞くと、こんな答えが返ってくることは珍しくありません。どの町でもロータリーの認知度は高いとはいえず、世界的にいくつかの地域で会員が減っています。ロータリーが何かを町の人びとが知らないのに、クラブの成長を期待することができるでしょうか?

私は幼い頃からボランティア活動をして育ちました。奉仕の心を育ててくれた両親と教会に感謝しています。若い頃から奉仕活動への関心があった一方で、中学、高校、大学、そして20代後半まで、ロータリーを知らずに生きてきました。あんなにたくさんの 続きを読む

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ポリオ撲滅活動:最も困難な最後の道のり

寄稿者:ジェイ・ウェンガー、スティーブ・アーモンド

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ビル&メリンダ・ゲイツ財団ポリオ撲滅ディレクター、ジェイ・ウェンガー氏

私は子どものとき、医者、特に獣医または一般開業医になりたいと思っていました。のちに感染症に関心を抱いた私は、米国での疾病の管理と予防を行う連邦機関、「米国疾病対策センター(CDC)」に勤務することとなりました。

CDCでは、脳と脊髄の感染を引き起こす細菌性髄膜炎を研究するグループで主に仕事をしました。その頃、B型細菌インフルエンザへのワクチンが開発され、全国で子どもへの予防接種が行われたことにより、年間何千件もあった患者数が、数十件にまで減少しました。予防接種による大きなインパクトを目の当たりにした私は、ポリオ撲滅の分野で仕事をしようと決心しました。 続きを読む

ポリオとともに生きる

寄稿者:小山万里子(「ポリオの会」責任者、ポリオサバイバー)

1歳でポリオに罹患し、40代でポリオ後症候群を発症Mariko Koyama 1

野生株ポリオに1歳9か月頃罹患した私は、もう70年近くポリオと<ともに>生きています。人生最初の記憶は、脊髄穿刺の痛みに耐えていたこと。やがて、ポリオによる障害を隠して生きていけると思えるほどに、麻痺は回復しました。

しかし、40代、仕事に打ち込んでいた時、よいはずの部位に激しい痛みや新たな筋萎縮といった症状が出てきました。当時は、ポリオ後遅発性進行性筋萎縮症という病名でしたが、現在はポリオ後症候群、ポストポリオという病名が一般的です。ポリオ発症から十数年~数十年して新たに症状が現れるのです。発症時、どこまで悪化するのか、治療の方法はと、先の見えない孤独感、不安、症状悪化に打ちのめされて、電車ホームに立っていると思わず飛び込もうとする自分が恐ろしかったのです。「先生、私は松葉づえですか、車いすですか」と問いかけ、ドクターショッピングをし、左足だけと思っていた症状が右足にも両手にも出てきて、耐えがたい思いでした。 続きを読む

衛星クラブから新クラブ誕生へ

寄稿者:島村吉三久(第2830地区パストガバナー・五所川原イヴニングロータリークラブ〔青森県〕)

―いつの時代も次代を担うのは若者―satelite club

この9月18日、北日本地域に「五所川原イヴニングロータリークラブ」が誕生しました。新クラブのアドバイザーとして関わりましたので、誕生までの経緯をご紹介したいと思います。

このクラブは当初、衛星クラブとして発足しました。衛星クラブとは、「クラブの中のクラブ」です。このため、衛星クラブの会員はスポンサークラブの正会員でもあり、2つの会員種類を同時に持つことになります。

当初は11人での結成でしたが、その中には止むなく解散したクラブの会長さんと幹事さんも含まれていました。衛星クラブのお話を聞いてもらったところ、「もっと早くにわかっていたら解散しなくて済んだのに」との悔やみも聞かれました。 続きを読む

パキスタンでのポリオ撲滅活動における課題と克服

「集まることは始まりであり、結束することは進歩であり、
共に働くことは成功である」

ーヘンリー・フォード

寄稿者:アリナ A. ビスラム(パキスタン全国ポリオプラス委員会マネージャー)

8年前に私がパキスタンのポリオプラス委員会にマネージャーとして加わったとき、ポリオ撲滅の完遂は目前に迫っているように思われました。私は、ポリオを単に「まひを引き起こす病気」として曖昧に理解するのではなく、「急性灰白性髄炎」という名前でしっかりと勉強することにしました。病気の発生原因や影響、ポリオウイルスの種類、予防の方法、ウイルス発見の困難さなどを研究しました。Rotary volunteer administering polio drops to a missed child

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教育支援 — できることから

学校に通っていない子ども、およそ570万人
15歳以上で読み書きできない人の数、およそ7億人(3分の2は女性)。
これらは国連調査で明らかとなった、同じ世界に生きる私たち全員の課題です。Fukui

ロータリー会員は、基本的教育と識字率向上を支え、教育における性差を減らし、成人識字率の向上に努めています。その活動は、教育関連のテクノロジー支援、教師養成、職業訓練、給食プログラム、教科書の配布などのプロジェクトなど多岐に渡ります。日本のクラブでも多くのプロジェクト 続きを読む

矛盾から希望へ そして更なる光へ

寄稿者: 黄セミ(米山奨学生、韓日同時通訳者)1

「武秀」

これだけでは、韓国名なのか、日本名なのか、それとも中国名なのか区別がつかないでしょう。

父、武秀は日本の植民地時代に生まれ、創氏改名政策によって日本名がつけられました。同年代の多くの人がそうであるように、父は日本に対する反感が強かったのです。若い頃は、会社が呼び寄せた日本人から技術を教えてもらうことに耐えられず、独学で日本語を勉強し、技術で彼らを抜いてしまったそうです。また、テレビで日本の話が出るとチャンネルを変えるくらい、父にとって日本は家族や周りの人たちの苦労を思い出させる痛ましい過去のようでした。

そのような父が、 続きを読む