読者の皆さま、はじめまして。私はエバンストン事務局に勤務している加藤と申します。2019年11月23日、ポリオ根絶のための自転車レースにスタッフメンバーとして出場します。ポリオ根絶活動を応援し、日本からの関心と支援を高めたいという気持ちから、本稿を紹介させていただきます。
本稿をお読みの上、よろしければ下の項目で紹介されている方法で、ポリオ根絶自転車レースへの個人のご支援をご検討いただければ誠に幸いです。ご寄付を遠慮される場合でも、参考としてお読みいただければと思います。
自転車レースとチーム
自転車レースに参加することが、なぜ、ポリオ根絶につながるのでしょうか。
日本では耳慣れない方法ですが、世界ではレースの機会を利用して慈善活動をアピールし、募金を集めることが頻繁に行われています。ロータリーもこれまでにこの方法で5330万ドル以上の募金を集めてきました。
El Tour de Tucson というアリゾナ州ツーソンでの自転車レースで、全長102マイル(約164km)のコースです。だいたい東京のロータリー日本事務局から日光東照宮、または名古屋から新大阪ちょっと手前ぐらいの距離です。サボテンが乱れ育ち、昼夜の気温差が大きいので注意が必要です。
アリゾナのロータリアンが総力をあげてサポートしており、世界中から自転車愛好家のロータリアンが参戦しています。
事務局から出場するのはジョン・ヒューコ事務総長と、スタッフ6名(うち3名はロータリアン)です。メンバーのNaishは二人のいとこをポリオで亡くしており、強い意気込みがあります。共通点として、みな大好きな自転車でポリオ根絶の力になりたいと感じています。
102マイルは長そうですが、ゆっくり走れば大抵の自転車好きなら走破できると思います。ただ私たちにとってはポリオ根絶への思いをぶつけるレースなので、いくらか無茶を覚悟のペースで走ります。
また、50 マイル(約80km)と25マイル(約40km)のコースもあります。100マイルは大変だけれど、レースの雰囲気を楽しみながらポリオ根絶を応援したいという方にお勧めです。ロードバイクは現地でレンタルすることもできます。
出場する理由
私は日本生まれの日本育ちで現在40歳です。ポリオ流行を経験しておらず、ポリオの個人的体験談はありません。レースに出ることを決めた理由は、第一に、これまでとは異なる方法でポリオ根絶活動に加勢できることです。しかし、ほかにも2つの理由があります。
一つは、新しいタイプの募金方法を紹介したいというものです。このポリオ根絶自転車レースは、「Peer-to-Peerファンドレイジング」と呼ばれる募金方法の部類に入るもので、特定の目的や団体を支援している人を応援するために募金を行うというものです。つまり、ポリオ根絶活動の支援を目的にレースに出場する人たちを応援するため、募金を行うということになります。近年、世界的に注目が集まっている方法で、マラソンに参加する人や、ときには誕生日の人が自分へのプレゼントの代わりに募金を呼びかけることもあります。「日本にはあまり関係ない」というのが以前の私の反応でしたが、最近は日本での実施も増えているようです。活動資金を集めるクラブの会員にとって、一つの選択肢になるかもしれません。
もう一つ、親としての理由があります。6歳の息子がおり、片方の耳が聞こえません。私は本人がそれを心の悩みにしてしまうことを恐れています。今のところそんな感じはなく、学校でも元気で積極的だと言われますが、子ども同士のやり取りが気になります。
私にできることは、世の中には障がいのある人たちを支援し、障がいを防ぐために行動する人たちがいることを教えてあげることです。それを知ることは心の支えになると思います。ポリオ根絶自転車レースは、ほかの募金活動と同じく、そういう心につながる面があると信じています。
応援・ご支援いただけると幸いです
レース出場が決まって以来、寄付をお願いすることの難しさを実感しています。地区やクラブの財団委員長、小委員長、恒久基金/大口寄付アドバイザー(EMGA)、ロータリー財団地域コーディネーター(RRFC)といった方々が、いかに身と心をすり減らす思いをしながら財団支援を呼びかけられているか、少し分かったような気がします。寄付を推進するために尽力されているリーダーの方々への、心からの感謝と敬意が湧いてきます。
また、これまでポリオ根絶活動にご寄付をお寄せいただき、各地で募金行事を計画、実施されているクラブ会員の皆さまに心から感謝申し上げます。
皆さまからのご寄付は全額、ポリオ根絶活動に生かされます。ご寄付の額はご自由に決めることができますので、ご支援をご検討いただけますようお願い申し上げます。ご支援いただける場合は次の方法をご利用ください。手続きはシンプルです。
- endpolio.org/ja/donateで「Miles to End Polio」を選択
- 所要事項を入力
(よろしければ、次の3.と4.を行ってチームへの激励のお言葉をお送りください) - 任意:「記念寄付または追悼寄付をしたい」に印をつけ、「記念寄付」を選択
- 任意:相手の名前「ロータリースタッフチーム」を入力し、通知先のEメールアドレス globalcommunications@rotary.org を入力(寄付者のお名前もご入力ください)
- ページ一番下の「送信」をクリック
ポリオ根絶への思いをペダルに乗せて、精一杯走ります。ポリオ根絶活動への引き続きのご支援をよろしくお願いいたします。
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