平和の心を世界に広げる樹木

寄稿者:関 博子(東京米山友愛ロータリークラブ)

Tsubaki California

Storrier Stearns 日本庭園に植えられた被爆樹木二世の椿

国際大会中の6月12日、アトランタにあるカーターセンターで、広島原爆を生き延びた被爆樹木二世のイチョウの正式な植樹が行われました。カーターセンターは、ノーベル平和賞受賞者カーター元米大統領により設立された施設です。

当日はあいにくの大雨で、当初予定していた屋外での植樹はなくなり、室内でのセレモニーとなりました。田中作次元会長も出席され、ジャーム会長やカーターセンターCEOが挨拶されたほか、広島出身の川妻二郎パストガバナーがスピーチされ、被爆樹木の証明書が贈呈されました。セレモニーの後には、雨の中、庭に植えられていた被爆樹木を各自見学しました。一般の方にも見ていただける緑の美しい庭園内にあります。

このイチョウは、広島縮景園の被爆樹木イチョウの毋木の種を、日本で未来遺産登録をされている「グリーン・レガシー・ヒロシマ・イニシアティブ」が採取し、米国人スティーブンさん・エリザべスさんご夫妻がアトランタに持ち帰って、 6 年近く大切に育てた苗木です。現地で対面できた時には、その生命力と美しさに圧倒されました。ご夫妻は平和推進活動を行うため広島とアトランタを行き来し、不在時にはご家族の協力を仰ぎながら大切にこの苗木を育てました。

今回私たちグループは10日、RI会長主催平和会議で「緑の遺産:核時代における未来への希望」と題した分科会を開催しました。ハワイ Eクラブのスティーブ吉田パストガバナーより登壇者の紹介があり、田中作次 RI 元会長が2013年平和フォーラムのテーマ「平和はあなたから始まる」についてご自身の体験を基に話した後、ノーベル平和賞を受賞した核戦争防止国際医師会議の共同設立者Ira Helfand 氏が核の現状と危険性について話しました。

日本チームリーダーの私からは、グリーン・レガシー・ヒロシマ・イニシアティブの活動の経緯、多国籍の米山学友たちが設立した当クラブと国連ユニタール広島の関わり、この活動の意義についてお話ししました。そのほかにも、ハワイ大学所属のLee Dombroski、Ariana Bassett氏(日系人)が思いを熱く語ったほか、中曽根牧子氏(リトル東京RC)が、東京米山友愛、東京米山 E クラブ、広島東南 RC とアメリカのクラブの合同プロジェクト「南カリフォルニアにおける青少年に対する平和教育実施プロジェクト」を紹介しました。

Ginko Carter Center

カーターセンターに植樹された銀杏の苗木

川妻二郎パストガバナーは原爆体験と思いを語りました。そのお話は、時間で終えようとすると会場から大きな拍手と「延長希望」という声が上がるくらい、皆の心を打つものでした。

ブラジルや、メキシコから車椅子で来てくれた日系ロータリアンをはじめ、米国、カナダ、インドなど各国の出席者が真剣に聞き入っていました。スライドを写真に収めたり、録音したりと、皆がこの平和構築活動にどれだけ興味をもって聞いてくれているかを知り、胸が熱くなりました。

大切なのは、このプロジェクトの話を聞いて、感じて、種を責任もって育て、そこから地域の活動へとつなげ、平和の心をじんわりと広げていくことです。これこそ、尊い命をつなぐ希望のシンボルとして樹木を通じて伝えたいことだと思います。

2016年1月には、カリフォルニアのStorrier Stearns日本庭園にも被爆樹二世の椿が植樹されました。そして今、世界中でこの活動を始めるロータリアンが増えています。機会があればぜひ、広島だけでなく、世界に平和のメッセージを伝えている植物たちに会いに行っていただければと思います。

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